およそ60年前,言語学の一分野として「生成文法」が誕生しました.
その当時,言語学は,声に出されたり文字にして表されたりした言語,およびそれに関係するものが主な研究対象とされていました.
それらは現在においても重要な研究対象です.
しかし,生成文法は,ヒトの頭の中にある言語知識を研究対象とした点で画期的でした.

生成文法では,ヒトの頭の中で単語が主に「併合」と「移動」という2つの操作を受けることによって,1つの文が作り上げられると考えられています.
「併合」は単語同士を組み合わせる操作,「移動」は文字通り単語を移動する操作です.
たとえば, What did John break? という文では, what は,「ジョンが壊したモノ」という解釈,つまり break の目的語の位置にもともとあった解釈がなされます.
これは, breakwhat が「併合」されたあと, what が文頭へ「移動」されたためと考えられます.
「移動」の動機や did の存在などはとても込み入った説明となってしまうので割愛しますが,生成文法では,声に出された文は,「併合」から「移動」までの操作を一通り受けた完成形であると基本的に考えています.
「移動」の操作を受ける前の状態にある文の構造は,いくつかの論文では underlying structure (= 基礎をなす、裏に隠された構造)と呼ばれています.

日の目を見ることのない underlying structure.
思えば,私も考えや感情を表に出さない人間です.
高校時代,同じ部活の同級生に「何を考えているか分からない」とまじめに言われたことがあるくらいです.
正直,何か考えているようで何も考えていないときもあります.
しかし,だいたいは何かしらぼんやりと考えているのです.
趣味,悩み,経験,ことばの話題,感情…….
少なくとも,ネットではためらうことなく、かつ正確にアウトプットできるようになりたいのです.

underlying emotions.


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